動画サイトに隠し込まれた「情報抜き取り」の仕掛けを個人研究者が分解、偽のウォレット画面まで用意か
セキュリティ研究を趣味とする書き手のブログが、あるアダルト動画サイトのページに、見えない枠(iframe)と外部スクリプトを次々と読み込ませる仕組みを見つけ、その中身を解析しました。Cookieや入力内容、キー操作、暗号資産ウォレットの情報を集めようとするコードが含まれていたと報告しています。

① 事実・背景
解析では、時間がたつにつれて読み込まれるスクリプトが増え、その一つに暗号資産ウォレット「MetaMask」に似せた確認画面を出して送金や承認を求める処理があったとしています。ページを開いただけで裏側で情報収集が動く構造だった点が注目されました。

② 影響・今後
利用者側の備えとしては、出どころの怪しいサイトでの入力を避ける、ブラウザ拡張のウォレットは使うときだけ接続する、身に覚えのない承認画面はすぐ閉じる、といった基本が改めて重要になります。

③ 別の見方
・筆者自身が、コードには不備も多く実際に資産の移転が成立するかどうかは未確認だと明記しており、実際の流出や被害者数は未確認です。「危険なコードがあった」と「被害が出た」は分けて受け止めるのが正確です。・同様の手口は外部スクリプトを読み込むサイト全般で起こりうるため、「怪しいサイトだけの話」と片づけるのは早計です。・個人研究者の公開解析は防御側に有益な一方、手口の詳細が悪用されうるという両面があり、公開の範囲をどう線引きするかもセキュリティ界隈で繰り返し議論されてきたテーマです。