三菱UFJの新デジタル銀行、キャッシュカードを作らずスマホで現金の出し入れへ 大手銀行系で初の方式
三菱UFJフィナンシャル・グループが2027年1〜3月の開業をめざす新デジタル銀行「エムットバンク」で、キャッシュカードを発行しない方針を固めました。セブン銀行のATMに表示されるQRコードをスマホのアプリで読み取って出金する仕組みです。

① 事実・背景
カードと暗証番号による認証に比べ、スマホのパスコードやアプリのログインが加わるため不正利用を防ぎやすいとされます。まず全国約2万8000台のセブン銀行ATMで始め、ファミリーマートのATMにも順次広げる計画です。

② 影響・今後
カード発行の費用を抑え、その分を預金金利などのサービスに回すとしています。三菱UFJ銀行の既存口座のキャッシュカードは引き続き使えるため、当面の影響は新銀行の利用者に限られます。

③ 別の見方
・スマホを持たない人や操作に不慣れな高齢者にとっては使いにくく、デジタル化の恩恵を受けにくい層をどう支えるかが課題として残ります。・スマホの紛失や故障、機種変更の際に現金を引き出せなくなる恐れもあり、代わりの手段の用意が利用者の安心感を左右します。・地方銀行やネット銀行ではすでにスマホだけで出金できる例があり、大手グループが採用することで「カードを持たない銀行」が一般化するかどうかの試金石になります。