「船で暮らしながら世界一周」が燃料高で頓挫 乗客約200人がカンボジアで下船を求められる
客室を住まいとして売り出し、世界を巡り続ける米国の「居住型クルーズ船」オデッセイ号が、カンボジアの港で運航を停止しました。乗客203人に与えられた荷造りの猶予はわずか7時間で、全員が現地で下船することになりました。

① 事実・背景
運営会社によると、イランをめぐる戦争の影響で客室1室あたりの月間燃料費が平均1800ドルから6000〜8000ドルに膨らみ、損失を吸収できなくなったといいます。船は2024年10月に英北アイルランドのベルファストを出港し、終身利用の客室は約23万ドルからで販売されていました。

② 影響・今後
乗客の多くは米国からの退職者やリモートワーカーで、帰国の手配や住まい探しに追われています。運営会社は事業の立て直しを模索中で、支払った代金の扱いが今後の焦点です。

③ 別の見方
中東情勢による燃料高が、観光や暮らしの形にまで波及した例ともいえます。一方で「お金を別にすれば素晴らしい冒険だった」と前向きに語る乗客もおり、長期契約型サービスのリスクと魅力の両面を考えさせる出来事です。