フランス国債に格付け会社が警告、見通しを「ネガティブ」へ引き下げ 予算成立が正念場に
米格付け大手フィッチが10月30日、フランスの格付けを「A+」に据え置く一方、先行きの見通しを「安定的」から「ネガティブ」に引き下げました。

① 事実・背景
7〜9月期のGDPが前期比0.1%減となるなど景気が弱く、財政赤字の拡大や借入金利の上昇、政治の分断が重なったことが理由です。10年国債の利回りは先週、2002年以来の高水準となる5.14%超を付けました。

② 影響・今後
フィッチは政府債務のGDP比が2028年に約124%まで高まると予測しています。政府は赤字を5%に抑える2027年予算を年内に成立させる考えで、議会採決を省略して成立させる憲法49条3項の活用も視野に入れています。将来の格下げにつながるかが焦点です。

③ 別の見方
フィッチ自身、経済規模の大きさや制度の強さ、ユーロ圏の一員であることが格付けを支えていると評価しています。週末には大規模な抗議デモも予定されており、財政の立て直しと社会の安定をどう両立させるかが本当の課題です。